よしの内科クリニック

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血 糖

 血糖とは血液中のブドウ糖のことです。

 ブドウ糖は筋肉、内臓、脳、赤血球などが活動するための最も重要なエネルギー源となります。

血糖値

 血糖値は健康な人で通常70-100mg/dl(空腹時血糖値)に保たれています。食後でも120-140mg/dlを超えません。

 初期の糖尿病や糖尿病予備群では、空腹時血糖値は正常でも、食後血糖値が上昇しています。

 このため空腹時に行われる健康診断や人間ドックで血糖値が正常であっても安心できません。

 初期の糖尿病が心配な方は、早期発見のためにしっかりと食事を取ってから病院で検査を受けると良いでしょう。

高血糖

 血糖値が170-180mg/dlを超えると、血液中のブドウ糖はからだの水分とともに尿へ排泄され、体内でエネルギーとして利用されなくなります。

 このような高血糖の状態が続くと、トイレが近くなって体の水分が減りのどが渇き、エネルギー源としてタンパク質や脂肪が利用されるため体重が減少していきます。

 しかし、このような高血糖の症状は糖尿病初期では出現しません。初期の唯一の症状は空腹感のみのため、糖尿病であっても自分は健康であると勘違いしてしまいます。

  また高血糖状態ではからだのたんぱく質や脂質と結合する糖化反応という現象が起き、AGE(糖化最終産物)とよばれる老化促進物質が多く作られ動脈硬化や合併症の原因となります。

低血糖

 血糖値が60-70mg/dlを下回ると、体にとって低血糖状態となります。

 この状態の最初の症状は「空腹感」です。脳が食べなさいと指令を出しているわけです。

 続いて冷や汗が出たり、心臓がドキドキしてきます。これは体から血糖値を上昇させるホルモンが分泌されたサインです。


 糖尿病でインスリン分泌促進薬を服用したり、インスリン注射を打っている人は低血糖となる場合もありますので、ブドウ糖を常備していて下さい。

 インスリノーマや反応性低血糖症といわれる病気でもこれらの症状が出ますので、気になる人は病院に受診して下さい。

砂糖や果物の糖分について

 砂糖はブドウ糖分子と果糖分子が結合した物質で、腸から吸収される時ブドウ糖と果糖に分かれます。

 果物の甘みは含まれる果糖によるものです。

 果糖を摂取しても直ちに血糖値は上昇しませんが、取り過ぎには十分に注意が必要です。

 なぜならば、果糖はブドウ糖より糖化反応という現象が起きやすくAGE(老化促進物質)が多く作られ、動脈硬化や合併症のリスクが高まるからです。

 また、果糖は脂肪肝になりやすく、中性脂肪を増やし肥満にもつながります。

 このような理由で果物はビタミンCを補うためには大切な食品ですが、取り過ぎは逆効果です。

 また、加工食品には果糖液糖などのかたちで果糖が含まれている場合があることを知っておくと良いでしょう。

糖質制限ダイエットについて

 米や小麦に含まれる糖質(デンプン)は、ブドウ糖分子が多数結合してできた物質で、消化されて腸管からはブドウ糖として吸収され、そのままのかたちでエネルギー源として利用可能です。

 ところがタンパク質や脂肪はアミノ酸や中性脂肪・コレステロールとして吸収されます。

 糖質を制限すると、アミノ酸や中性脂肪は体内で様々な代謝をうけてからでないとエネルギー源として利用することができません。

 体にとって余分な仕事が増えたことになり大きな負担となります。

 糖質制限ダイエットは確かに食後の血糖値の上昇は緩やかですが、尿酸や悪玉コレステロールがふえるなどの弊害を伴います。

 人は血糖値だけ正常であれば良いのではないのです。

 必要なカロリーの半分程度は糖質から摂取することをお勧めします。

 具体的な食事の取り方については管理栄養士と相談するとよいでしょう。

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