骨粗しょう症とカルシウム、ビタミンD

 今年はいつもより寒い12月になりました。

 本日岐阜の日の出6:58、日の入り16:44と1年で最も日照時間の短い季節です。

 その上外出時にはコートにマフラー・手袋で身体を覆い隠していますので、ますます日光に当たることが少なくなっています。

 こんな時心配なのが、ビタミンD不足です。

 ビタミンDは腸管からカルシウムの吸収をたすける役目があります。

 そのビタミンDが正常に働くためには日光が欠かせません。日光により体内のビタミンDが活性化するのです。

 手のひらを太陽に向けて日を数分浴びるだけでも、ビタミンDの活性化が期待できます。

 そして大切なことはビタミンDやカルシウムを含む食品をしっかり摂取することです。

 特に日本人のカルシウム摂取量は少ないこと、妊活から授乳にかけてビタミンD濃度が生まれてくるこどもの成長に関係すること、そしてカルシウム、ビタミンD不足が骨をもろくすることからも、意識して摂取したい栄養素です。

 当院は内分泌代謝科専門医でもあることから、ビタミンD不足や骨粗しょう症が疑われる方の、ビタミンD濃度や骨代謝マーカーの血液検査を行うケースが増えています。

 昨今骨密度測定はドラッグストアや岐阜市をはじめとする自治体でも無料で測定していただけるところが増えてきました。

 骨密度の低下した方、骨粗しょう症が心配な方(特に更年期から閉経後の女性)、元気な子育てを望む方、戸外に出ることが少なく健全な食生活に自信がない方、一度内分泌内科を受診しカルシウムやビタミンD、骨代謝マーカー検査をお勧めします。

骨密度検診
https://www.city.gifu.lg.jp/5979.htm
骨強度測定
https://www.sugi-net.jp/tenpo/slist/bonedensity_list.html

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