よしの内科クリニック

岐阜県岐阜市北一色2-7-15
診療時間:8:30-12:00/15:30-18:00
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甲状腺疾患

 甲状腺は、首ののどぼとけの下に蝶が羽を広げたような形をした約20gの、内分泌器官です。

 正常ではほとんどその存在はわかりません。

 しかし、腫れて大きくなるとなり、健康診断などで発見されます(甲状腺腫大)。

 甲状腺ホルモンを分泌し、からだの新陳代謝を活発にしています。

 ホルモン過剰による動悸、体重減少、発汗などの症状、減少によるむくみ、体重増加、体のだるさなど様々な症状をきたします。
 
 気になる症状がある方は、内分泌内科を受診しましょう。

 甲状腺の病気は女性に多くみられますが、もちろん男性にも発症します。

甲状腺疾患診察の流れ

① 看護師が症状をお伺いします。

② 内分泌代謝科専門医(甲状腺)が診察を行います。

③ 血液検査を行います。

④ エコー(超音波検査)で甲状腺の内部の様子を調べます。

⑤ 以上を総合して診断を行い、病気について治療や療養方法をご説明します。

橋本病

 甲状腺ホルモンが低下する病気はいくつかありますが、その代表が橋本病です。

 慢性甲状腺炎ともよびます。

 九州大学の橋本索博士が1912年に報告したことから、この病名がつけられました。

 橋本病は女性が男性より15~30倍多いといわれています。

橋本病の症状

 橋本病の全ての人が甲状腺ホルモンが低下するわけではなく、低下症になるひとは一部です。

 首が腫れて発見されることも多いです。

  • 甲状腺ホルモンが低下した時現れる主な症状
  • 首がはれている
  • からだがだるい
  • 皮膚が乾燥してカサカサする
  • 寒がりになった
  • むくみがある
  • コレステロールが高い
  • 便秘がちである
  • 体重が増加した
  • 髪や眉がうすくなった
  • 声がかすれたり低い声で話すようになった
  • 物忘れが多くなった
  • 食欲がない

橋本病の診断

 上記の症状よりこの病気を疑うことが可能です。

 血液検査で自己抗体の上昇で診断し、甲状腺ホルモン値を確認します。

 エコー(超音波検査)で甲状腺の粗造な像や腫大を認めます。

橋本病の治療

 甲状腺ホルモンが正常の人は治療が必要ありません。

 甲状腺ホルモンが低下している人は飲み薬(チラージン)を服用します。

 血液検査を行いながら少しずつ増量し適正量を使用していきます。

バセドウ病

 甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気はいくつかありますが、その代表がバセドウ病です。

 甲状腺機能亢進症ともよびます。

 ドイツ人医師のカール・フォン・バセドウ氏が1840年に発表したことから、この病名がつけられました。

 バセドウ病は女性が男性より4~5倍多いといわれています。

バセドウ病の症状

 首が腫れる(甲状腺腫)、眼が大きくなる(眼球突出)と甲状腺ホルモンが過剰となった時の症状を呈します。

 甲状腺腫、眼球突出と頻脈をバセドウ氏が診療していた地にちなみメルセブルグの三徴と呼ばれています。

  • 甲状腺ホルモンが過剰の時現れる主な症状
  • 首が腫れている
  • 暑がりである
  • 汗かきである
  • 疲れやすい
  • 動悸がする(頻脈)
  • 脈が飛ぶ(不整脈)
  • 息切れがする
  • 落ち着きがなくイライラする
  • 食欲はあるのに体重が減る
  • 手足が震える
  • 目つきがきつく眼球がでてきた

バセドウ病の診断

 上記の症状よりこの病気を疑うことが可能です。

 血液で甲状腺ホルモンと自己抗体を検査します。

 エコー(超音波検査)で甲状腺の内部の様子を調べます。

バセドウ病の治療

 飲み薬にはチアマゾール(MMI:メルカゾール)とプロピルチオウラシル(PTU:チウラジ-ル/プロパジール)の2種類があります。

 甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンの生合成を抑制する作用があります。

 規則正しい服薬で2―3ヶ月もすれば症状が軽快してきますが、ここで薬をやめるとまた症状が出てきますので、薬をやめても症状が出ないよう治療を続けます。

 薬を飲むと皮疹、肝障害、無顆粒球症、関節炎などがまれに起きることがありますので、2週間毎に血液検査を行います。

  90%以上の人は飲み薬で治療を行いますが、飲み薬が合わない人、効果が得られない人は手術や放射性ヨウ素内服の治療を行います。

甲状腺腫瘍

 首の一部が腫れて発見されることが多いです。

 首の腫れを触診、エコー(超音波)検査、血液検査で調べます。

 腫瘍や結節が認められた場合、良性と判断される時は経過を観察します(数ヶ月から1年ごと)。

 触診、エコー所見や血液検査で悪性の疑いがある時は、細胞診を行い診断します。

 悪性の疑いがあり精密検査・手術が必要な場合は提携病院にご紹介致します。

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