メタボリックシンドローム(メタボ)に高血糖 高血圧 脂質異常 肥満が伴うことはご存じの方も多いでしょう。
非アルコール性脂肪性肝疾患(脂肪肝)と呼ばれる肝臓の病気も、実はメタボの一つです。
というのは、脂肪肝とは文字どおり摂取過剰のカロリーが脂肪となって肝臓に沈着した状態だからです。
日本人の20%が脂肪肝で、その内の20%が肝臓に線維化がおきて脂肪肝炎に進行すると言われています。
この脂肪肝炎が何故良くないかというと、線維化が進行し肝臓が石のように硬くなり肝硬変となり、肝不全(肝臓がはたらかなくなり、解毒代謝ができなくなる)、肝臓がんを発症することもあるためです。
さらに脂肪肝では、心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクも高いことが知られています。
それでは脂肪肝の線維化を知るにはどのようにしたら良いのでしょう。
特別な検査を行う必要はなく、一般的な血液検査で肝機能や貧血(GOT、血小板)を調べることでスクリーニングできます。かかりつけ医に相談するとよいでしょう。
脂肪肝にならないためには・・・言うまでもなく食事運動に気をつけることですね。
最後にもし脂肪肝になり線維化がすすんでしまったら・・・?
第1の治療はやはりダイエット・減量です。
7%体重が軽くなることで脂肪肝が改善します。
薬物療法としてはビタミンEが肝機能と肝線維化改善に有効です。
また糖尿病もあるかたにはピオグリタゾン、高血圧もある方にはARB/ACE薬が推奨されています。
ともあれ脂肪肝も他の病気と同様で早期治療が寛容です。
まずは1日30分のウオーキングから開始しましょう!