不眠や脳疲労に効くマインドフルネス

2022年05月25日 12:38

「寝つきはよいのだけれど、夜間に目がさめてしまってもう眠れない」というタイプの睡眠障害があります。

夜間目がさめたとき心に浮かんでいることは、過去のネガティブな出来事や未来の心配事ばかり。

これらの雑念は、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる、脳の雑念回路の働きにより生じるものです。

DMNは誰にでも存在する、絶え間なく動いている「脳のアイドリング」状態といったものです。

これが過剰に活動すると、何もしていないのに疲れを感じたり、不眠につながっていきます。

夜間覚醒時は無理に寝ようとしないで、本を読む、音楽を聴くなどをして過ごせばよいのですが、雑念を振り払おうと睡眠導入薬を服用する方がいます。

DMNの暴走を止めるために睡眠薬を頼ることは、絶対におすすめしません。

翌朝に薬が体内に残り、さわやかに目覚めることができないうえに、習慣になりやすい、睡眠薬依存状態に陥りやすいからです。

こんなときにおすすめしたいのが、マインドフルネスです。

マインドフルネスというと、宗教的なもの、頭を空っぽに、無になるというイメージがありますが、そうではありません。

過去や未来ではなく、現在、今ここに意識を集中するということです。

具体的には、自分の身体の感覚(足裏と床、お尻と椅子、背中とベッドなどの接触感覚)や呼吸(鼻を通る空気、膨らむ胸、上下するおなかなど)に意識を向けることです。

意識を身体感覚に向けていても、すぐに意識がそれて雑念が浮かんで来てしまいます。

この雑念を振り払おうとするのではなく、浮かんだ事実に気づき、また意識を身体感覚に戻せばよいのです。

これを5分か10分行うと、いつの間にか眠ってしまいます。

もちろん、入眠時でもOKです。

また、仕事や勉強に疲れたときに行えば、頭がスッキリします。

ぜひ、一度、お試しください。

詳しく知りたい方には、次の本をおすすめします。

「脳疲労が消える最高の休息法[CDブック]」久賀谷 亮著

CDも付属していますので、10分ほどで簡単にできます。

どんなものか、ちょっとだけ知りたいという方には、次の動画が良いでしょう。

【とにかく脳が疲れているとき】マインドフルネス呼吸法

https://www.youtube.com/watch?v=AgtG7fcalVM

【身体に違和感・痛みがあるとき】ボディスキャン

https://www.youtube.com/watch?v=v-4k271kpPE


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