肥満に悩む女性が苦手な2つのこと。
ひとつは野菜を食べること、ひとつは運動すること。
運動苦手→体重増加→運動苦手→体重増加→・・・
いつまでたっても、この負のスパイラルから抜け出せません。
ウオーキングや筋トレが必要ということはわかっている、でも続かない、いや、その前にはじめられない!
そんなひとは、運動をはじめる前に「3つの習慣」からはじめましょう。
といっても、準備体操や柔軟体操のことではありません。
1.身の回りを整理整頓する。
身近においてある、テレビのリモコン、スナック菓子や衣類などを片付ける。
手の届くところにものを置かず、「立ち上がり歩かなければならない」環境を作り出す。
2.移動するときは素早く大股で歩く。
あるスーパーモデルはこんなことを言っています。
「体型を保つために、特別な運動はしていません。ただひとつだけ、気をつけていることがあります。それは、移動するときはいつでも、素早く大股で歩くことです」
肥満のひとは、あしを高くあげず、小股でゆっくり歩きがちです。
この歩き方は、同じ距離を移動する際の省エネ歩行です。
日常生活の「ゆっくり歩き」を「やや早歩き」に変えるだけで、1年で体重が6kg減量できます。(体重60kgのひとが1日1時間歩くと仮定)
3.座っている時間を減らそう。
Levineらは、肥満者は非肥満者に比べて1日の座位時間が150分も長いことを、Science誌に報告しました。
この時間の消費エネルギーは約350kcal(ショートケーキ1個分)に相当します。
つまり、肥満者は毎日ショートケーキを1個余分に食べているのと同じことなのです。
身体活動による消費エネルギーは、運動によるものと、家事や通勤などの日常生活活動(これを非運動性活動熱産生:NEATといいます)によるものに分かれます。
運動時間が変わらなければ、あるいはゼロならば、消費エネルギーの差は、NEATの差で表されます。
運動嫌いのひとは、運動をしようと思うだけで苦痛になります。
なので、運動しようと思わず、座っている時間を短くしよう(裏を返せばNEATを増やす)と心がけることがポイントです。
例えば、
座っていてゴミに気づいたら、素早く立ち上がって取る。
丁寧に時間をかけて掃除・洗濯・洗い物をする(立っている時間が長くなる)。
買い物に車ででかけたら、入り口から遠いところに駐車する。
1.身の回りを整理整頓する、2.移動するときは素早く大股で歩く、にも関連しますね。
こうすることでNEATが増えて、効率的に減量につなげることが可能となります。
ひとことでまとめると、日常生活で行わなければならないことだけで減量できる、ということでもあります。
肥満に悩むひとは、ぜひ今日から生活に取り入れてください。
減量に成功することをお約束します。