ウォーキングの効果は、あらゆる病気を防ぐ 「1日8000歩・速歩き20分」健康法: 身体活動計が証明した新健康常識 青柳幸利著、にも紹介されています。
1日平均で8000 歩以上歩き、かつその中に速歩き(中強度の歩き)が20 分含まれていれば、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、骨粗しょう症などのあらゆる生活習慣病を防ぐことができるというものです。
前回ご紹介したインターバル速歩トレーニングとほぼ同等の運動量ですね。
ここで1日平均8000歩というのは、起床時から就寝時までの生活全般の歩行を含めた歩数を指しています。
このことも以前にご紹介した非運動性活動熱産生(NEAT)を増やすことと共通しています。
さらに1日平均8000歩なので、1週間で56000歩でも1ヶ月で240000歩でもよく、1年を通して春秋は多く、夏冬は少なくでも良いという意味です。
柔軟に対応して気長に続けることができます。
表に「1日の歩数・速歩きの時間」と「病気発症」の関係を追跡調査してきた著者が提案する、1日あたりの「歩数」「中強度活動(速歩き)時間」と「予防(改善)できる病気・病態」を示しました。
歩くだけでは物足りない、でも走るのはちょっとハードルが高いという方の運動には、スロージョギングがよいでしょう。
スロージョギング®とは、歩くペースかそれよりもゆっくりと走るジョギングです。
福岡大学スポーツ科学部名誉教授で医学博士の故田中宏暁氏が40年以上にわたり研究された運動で、NHKの番組で報道されたこともあります。
現在ではスロージョギング協会も組織され、日本全国はもとより世界へも広まってきています。
隣の人とニコニコと話しながらでき、きつくない疲れないジョギングで、生活習慣病の予防改善、リフレッシュなどメンタルにも好影響が期待できます。
1日10分程度から始めてからだを慣らしましょう。
5分を2回でも、1分を10回でも大丈夫です。
いつものウォーキングに組み合わせるのも良いでしょう。
慣れてきたら1日30分が目標です。
30分間連続ではなく、1分を30回や5分を6回でも同じ効果が得られます。
歩くペース以下とはいえ、走っているため大腿四頭筋(太ももまわり)、大殿筋(お尻まわり)、大腰筋などを使うため筋トレ効果もバッチリで、お腹から太もも周りがスッキリするのは嬉しいですね。
詳しく知りたい方には、次の本がおすすめです。
ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング 田中宏暁著