岐阜県岐阜市北一色2-7-15
診療時間:8:30-12:00/15:30-18:00
休診日:水曜午後、土曜午後、日曜、祝日
花粉症は季節性アレルギー性鼻炎ともよばれます。
スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水・めのかゆみなどのアレルギー症状を起こす病気です。
今や花粉症は日本人の4人にひとりが罹患している国民病となっています。
一年中あるダニ・家の中のちり(ハウスダストなど)・ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛・フケなどが原因となる鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。
近年は、花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の両方に悩む人や、いくつかの花粉に反応する人も増えており、ほぼ一年中くしゃみ・鼻水・鼻づまりや目のかゆみに悩まされる人が増えてきました。
他のアレルギーの病気や呼吸器の病気と紛らわしい場合もあります。
また、花粉が飛散する前に服用することで発症進展を阻止する治療もあります。
重症化する前にご相談下さい。
花粉症の最も多い原因となるスギやヒノキは、風によって大量の花粉が数10kmも飛ばされる風媒花とよばれる木本(もくほん)植物です。
戦後に大量植林されたスギが伐採されずに残り、開花適齢期を迎え1960年代からわずか40年間で花粉症が激増しました。
さらに、地球温暖化、排気ガス・大気汚染などが関与していると言われています。
岐阜県での季節性鼻アレルギーの好発時期をお示しします。
スギ:2月初旬~4月中旬
ヒノキ:3月初旬~4月下旬
コナラ、クリ:4月~5月
イチョウ:4月~5月
マツ:5月~6月
イネ科やキク科、ブタクサ属:夏から秋
イネ科やキク科、ブタクサ属などの、背が低いいわゆる雑草の花粉を「草本花粉」とよびます。
夏から秋にかけて、目のかゆみやくしゃみ、鼻水など、花粉症の症状が出たら、その原因は草本花粉かもしれません。
検査当日の服装にご注意ください。
金属やボタンなどが付いた衣類を着ていると、撮影する画像に映り込むため、当院で検査着を用意しております。
スムーズに着替えられる服装でご来院いただきますよう宜しくお願いします。
当日はレントゲンに映り込むことのない様、ネックレス・カイロ・コルセット・湿布などの貼薬は事前に外して頂き、長い髪はゴムで束ねて背中にかからないようにして下さい。
正確なレントゲン検査を行うためにご協力をお願いします。
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみが主症状です。
風邪とよく似た症状ですが、のどの痛み、咳、頭痛、発熱などはないことから区別できます。
ただし、花粉症の人はぜんそくをあわせもつ人が多く、そのときは咳を伴います。
また、シラカンバ、ハンノキ、イネ科花粉症などの人が、ある果物や野菜を食べると、のどのいがいが感、口の中刺激感やかゆみ、喉の奥が詰まるような感じが起きることがあります。
これは口腔アレルギー症候群と呼ばれます。
くしゃみ、鼻みず 鼻づまりがあり
① 鼻汁好酸球検査
②ア レルギー血液検査(血清特異的IgE抗体検査ま)たは皮膚テスト
③ 誘発テスト
の3つのうちひとつがあれば、アレルギー性鼻炎と診断します。
(皮膚テストと誘発テストは当院では実施していません)
症状が典型的であれば1項目の陽性で花粉症と診断することがあります。
1.外出は控えめに
特に、雨上がり、南風が吹いて気温が高い日、午後1時~3時頃は花粉飛散量が多く要注意です。
2.外出時は完全防備
衣服は毛羽立った生地をさけできるだけ表面がツルツルしたものを身につけましょう。
また、帽子・メガネ・マスクを装着することも重要です。
3.帰宅後の注意
衣服などについた花粉は、きちんと外ではらって室内に持ち込まない工夫と努力を。
手洗い、うがい、洗顔を十分に行う。できれば入浴を。
4.室内での注意
洗濯物・布団を外に干さない。
窓を閉め、掃除はこまめに行う。
空気清浄機を設置すると良いでしょう。
5.ケミカルメディエーター遊離抑制薬の服用
抗ヒスタミン薬のなかまです。
花粉が飛散する前に服用することで、症状の進展・悪化を抑え、シーズン中の症状を軽くできるのが特徴で、眠くなりません。
花粉情報を参考にして症状軽減のためにも1―2週前からの服用が必要です。
漢方は長く飲んでゆっくり治すというイメージですが、花粉症は漢方を上手に使うことで早く症状を緩和する事が可能です。
・小青竜湯(ショウセイリュウトウ)
最も一般的な花粉症の漢方薬です。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみの他、咳・ぜんそくなどののアレルギー症状に対してよく用いられる漢方薬です。
特に冷え症がある人には良く効きます。
即効性があり、眠気が起こらないという長所がある一方、効果の持続時間が限られています。
外出前に服用する、あるいは西洋薬と組み合わせることでより高い効果を発揮します。
・苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)
胃腸が弱い、心疾患・重度高血圧・高度前立腺肥大などがある場合に用いられます。
・抗ヒスタミン薬
最もよく用いられる西洋薬で高い効果が期待できます。
しかし、眠くなるなどの症状がでる場合があります。
この場合減量したり就寝前の服用にとどめることで対応します。
・抗ヒスタミン薬以外の抗アレルギー薬
眠くなるなどの副作用は少ないです。
鼻閉に有効である反面、鼻水に対しては比較的に効果が少なく、また効果が最大限に達するまで時間がかかることが多いとされています。
・ノイロトロピン
化学合成によらない注射薬でアレルギーの際出現する白血球成分好酸球の出現を抑制します。
副作用が少なく、花粉症のくしゃみ・鼻水、目のかゆみなどの幅広い症状緩和が期待できます。
・ヒスタグロビン(非特異的減感作療法)
体内でアレルギー症状の原因となる「ヒスタミン」の作用を低下させること、好酸球出現を抑制することにより症状を緩和します。
ノイロトロピンとの併用により効果の増強が期待できます。
・ステロイド薬
即効性が有り効果も大きいです。
連用により副作用が懸念されますので、症状が強いとき短期間の使用にとどめます。
・プラセンタ注射
副作用が少なく症状緩和が期待できる治療ですが、花粉症に対しては保険適応にならず、自費治療(1080円)と費用がかさみます。
・点鼻のステロイド薬
最もよく使用される点鼻薬です。一日1~2回と簡便です。
持続性はありますが即効性にはやや欠けるものが多いとされます。
定期的に使用する事で効果が高まります。ステロイドですが体内に殆ど吸収されることなく安全な治療法です。
・点鼻の血管収縮薬
市販の点鼻薬などにも配合されています。
即効性があるものの、連用により逆に鼻閉が長期に生じるため、使用は十分に注意が必要です。
・点眼薬
花粉飛散前にはケミカルメディエーター遊離抑制薬を使用します。
花粉飛散時には抗ヒスタミン薬が有用です。
重症の方は短期間に限定してステロイド薬を点眼します。
花粉症の症状はいろいろな誘因が重なった時に出やすい傾向があります。
風邪、痛みどめの服用、寝不足、ストレスや、女性であれば生理の前後などに花粉症が悪化することが知られています。
早めにかかりつけ医に相談するとよいでしょう。
口腔アレルギー症候群は、花粉症の人がフルーツ、野菜、ナッツなどを食べた時に、口や唇の粘膜が腫れて違和感やしびれを感じるだけでなく、顔のむくみ、じんま疹、腹痛の他、呼吸困難やアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
軽く考えずにしっかりと花粉症を治療しましょう。
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