近年、不妊、流産、早産と甲状腺との関連性が明らかにされてきました。
すでに症状などがあり治療を必要とする場合はもとより、何ら症状もない正常あるいは潜在性(軽度の検査値異常のみ)甲状腺機能低下の場合でも、妊娠転機を改善するため、飲み薬の治療(甲状腺ホルモンの補充)が行われています。
「何の体調不良もないのに、妊娠のため薬を飲むの?」と疑問に思う方も少なくないと思います。
TSH値2.5μIU/mL以上や抗TPO抗体陽性(橋本病)などの甲状腺機能検査結果の場合は、十分な管理の下に妊活ならびに妊娠継続を行うことが推奨されています。
産科医と内分泌専門医の緊密な連携のもとで、不妊の治療と妊娠継続を行いましょう。