よしの内科クリニック

岐阜県岐阜市北一色2-7-15
電話 058-248-7811
診療時間:8:30-12:00/15:30-18:00
休診日:水曜午後、土曜午後、日曜、祝日

高血圧外来

高血圧外来には主に次のような方に受診していただいています。

1)健康診断・人間ドックや他の病院で血圧が高いと指摘された方 

2)頭痛、肩こり、めまいなどの気になる症状がある方

3)転居・転勤、血圧がなかなか下がらないなどの理由で転院を希望している方

4)糖尿病、肥満、心・腎臓病、脳血管障害など他の病気がある方

以上の1)から4)について順に受診方法、診療内容の概要をご案内します。

聴診器、注射器、問診票とハート形をした心臓の模型

1)血圧を下げる薬はいつから飲む?

 病院や健診現場でいきなり測定されびっくりして血圧が上がってしまった。

 こんな経験をされた方も多いことでしょう。

 よしの内科クリニックでは、1回クリニックを受診した時の数値だけ見て高血圧と診断することは原則していません。

 ご家庭の落ち着いた環境で何日も測定していただいた結果も参考にして、お薬の処方を検討していきます。

 どうぞ家庭血圧値(朝食前の血圧をお勧めしています)をご持参のうえ受診していただけたら幸いです。

 下欄に日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインから抜粋した、成人における血圧値の分類を示しました。

 血圧を高いままに放置すると血管にダメージが加わり、障害を受けやすい臓器、すなわち心臓、腎臓、脳に悪影響を与えることになります。

 およそ家庭血圧(朝食前に測定した血圧)が4)のⅠ度高血圧:135/85以上から薬を飲むと考えて良いでしょう。

 ただし腎臓病、心臓病、糖尿病、脳疾患などがある方は3)高値血圧125/75以上から飲み始めることも多いです。

血圧の分類家庭血圧(mmHg)
収縮期血圧    拡張期血圧
1)正常血圧115<     かつ    <75
2)正常高値血圧115-124   かつ    <75
3)高値血圧125-134 かつ/または 75-84
4)Ⅰ度高血圧135-144 かつ/または 85-89
5)Ⅱ度高血圧145-159 かつ/または 90-99
6)Ⅲ度高血圧≧160  かつ/または  ≧100
柔軟体操する女性

2)高血圧の症状が心配です

頭痛や肩こりなどの症状が、高血圧が原因となっているのではと心配している方が多く受診されます。

しかし実際は、頭痛や肩こりなどの不快な症状が原因のため血圧が上昇していることがほとんどです。

落ち着いて症状のないときに血圧を測定してみましょう。

ただし、どうき、めまい、強い頭痛が高血圧の症状となっていることもありますので、診察を受けていただくことをおすすめします。

3)すでに高血圧の治療を受けている方

○ 転居・転勤で病院を探している方・・・紹介状またはお薬手帳など薬の内容がわかるものと、血圧手帳をご持参ください。

  引き続きお薬を処方させていただきます。

○ なかなか血圧が下がらない方。

  血圧を上昇させるような他の病気が隠れていることがあります(2次性高血圧症をご参照ください)。

  原因を調べるための血液検査を行うことがあります。

  なお、いびきをかく、肥満がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が高血圧の原因になっていることがあり、睡眠時無呼吸検査が必要となります。

4)糖尿病、肥満、心・腎臓病、脳血管障害など他の病気がある方

 併存する病気の種類や年齢によって用いるお薬が異なる場合があります。

 お薬の種類は下記をご参照ください。

 また目標とする血圧値も異なりますので、併存疾患と並行して、テーラーメード治療を行います。

いろいろな降圧薬主な作用機序
Ca拮抗薬血管を拡張することによって降圧します
ARB/ACE阻害薬腎・副腎の血圧に関するホルモン・生理活性物質の調節をして降圧します
サイアザイド系利尿薬ナトリウム(塩)の排泄を促進して降圧します
β遮断薬脈拍をゆっくりにして降圧します
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬副腎の昇圧ホルモン(アルドステロン)分泌を低下させて降圧します
家庭用血圧計と血圧測定ノート

高血圧症

 心臓は脳をはじめ全身に血液を送り込むポンプの働きをしています。

 このとき血管にかかる圧力が血圧といいます。

 年齢とともに血管のしなやかさがなくなり血圧は上昇していく傾向にあります。

 血圧が上がると血管の内側を傷つけ、動脈硬化の原因となり脳卒中、心筋梗塞のリスクが上昇します。

医療用血圧計からプリントアウトされた血圧値

高血圧症の検査

  家庭血圧・脈拍も参考にして、血圧の日内変動を調べます。

 糖尿病や腎臓病などが合併していないかを調べます。 

 これらを把握することにより、適切な薬の治療が可能になります。

 高血圧症の中には、血圧を上昇させるホルモンが過剰に分泌されて発症する病気が隠れていることがあります。

 これらの病気は内分泌性高血圧症と呼ばれ、治療方法が薬ではなく手術になることもあります。

 病気の原因や合併症を検索するために、尿・血液検査、レントゲン、心電図、超音波検査などを行います。

高血圧症の治療

 適度な運動によって血管を拡張する物質がからだから生じ、血圧を下げてくれます。

 また禁煙、減塩、減量、減酒、十分な睡眠、そしてストレス解消は、血圧上昇を防いで心血管の負担を和らげてくれます。

 ぜひ生活習慣の改善に取り組みましょう(下記表を参照してください)。

 それでも血圧が下がらない(Ⅰ度以上の高血圧)の場合は、降圧薬の服用も必要になります。

 血圧の薬は一度飲み始めたからといって、必ずしも一生涯のみ続けなくてはならないものではありません。

 また、薬の飲み忘れによって直ちに健康被害が生じるものでもありませんので、安心して服用を開始していただけます。

 なお、検査によって上記の内分泌性高血圧症が疑われた場合は精密検査が必要になりますので、提携医療機関をご紹介致します。

生活習慣の修正項目  収縮期/拡張期 mmHg
減塩1日の食塩摂取を2g減らせば血圧 2/1mmHg低下!
野菜・果物の摂取1日野菜350gと果物摂取で血圧 4/2mmHg低下!
減量体重1kgの減量で血圧 1/1mmHg低下!
有酸素運動早歩き1日30分で血圧4/3mmHg低下!
節酒ビール中1本(酒1合)以下にすれば血圧 3/2mmHg低下!
その他避けたほうがよいものタバコ、ストレス、睡眠不足、寒冷、便秘

よしの内科クリニック

診療科目
糖尿病内科・内分泌内科・内科

診察時間
8:30~12:00
15:30~18:00
よしの内科クリニックへのアクセス地図

交通(長森西小学校北200M)

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よしの内科クリニックへの来院

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